このページでは「 アホウドリの糞でできた国」の詳細についてご紹介しています。
世界で2番目に小さい国の変遷
「ナウル共和国」という国をご存じでしょうか。
太平洋南西部、島の多くが
アホウドリの糞で
できた島で、
大きさは、モナコ公国に次ぐ世界で二番目に面積の小さい国。
この「ナウル共和国」ですが、ある時期には、国民はほとんど働かずして、
日本などよりもさらに豊かな暮らしをしていた時代があります。
なぜ、そんなことになったんでしょうか?
そのアホウドリの糞でできた国は今?
ナウル共和国が働かずして豊かな暮らしを出来た秘密というのは、
冒頭に挙げた「アホウドリの糞」。
この「アホウドリの糞」は時がたつと、燐鉱石へと変わります。
この「リン」は化学肥料の貴重な原料になるもので、これを輸出することで、国の経済が大繁栄しました。
ピーク時には、税金は無料、労働者もほとんど海外から連れてくる
といった状態で、国民はほとんど働かずに毎日をのんびりと生活していました。
すさまじいことですね。
ある時この「燐鉱石」が採りすぎのため枯渇してしまいます。
当然、支柱となる産業もない小さな島国では、大変な状況が訪れます。
ナウル共和国は、アフガン難民を受け入れたり、タックスヘイブンを目指したりと、さまざまな奇策に打って出ます。
私たちの生活にとっては当たり前のことが…とても経済的に不安定な国。
その国の変遷は教訓に充ちています。
まるで寓話、アリとキリギリス。
実際の日本、世界、そして私たち個人の生活にも
形を変えて当てはまるようなことばかりです。
いつか貴重な資源もなくなるだろうなと
うすうす分かっていながら
無計画に、資源を掘り尽くしてしまったという話は、
現在を生きる地球市民にとって全く他人事ではありません。
本屋にもおいていますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。
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